最近はパリのことを考えることも少なくなった。
というのも、はじめは無理矢理考えないようにしてきたのが始まりだったが、
たまに『
猫沢エミさんのOu'est mon chat』というサイトから、彼女の日記を読む。
パリにいる頃からの日課だったのだが、最近は読むと心が痛んだりするから控えていた。
パリでも約2年間は、楽しいだけのものではなく、怒涛の日々だった。
泣いたり笑ったり怒ったり、毎日がドラマだった。きっと10年分くらいのエネルギーを使ったような気がする。手放しでは喜べない2年だった。そりゃ白髪も増えるわけだ。
だからといって嫌いになったわけではなく、こんなにも痛い目にあったにも関わらず、また味わいに行きたいと思ってしまうパリマジックにかかってしまった1人でもあるのだ。
今日は久しぶりに1年目のブログを少し読み返した。なんかとても苦戦はしているものの、楽しんでる気配が伝わってきた。私、楽しんでたじゃん!てなんかホッとした。
3月から『
Paris je t'aime/パリ・ジュテーム』というショートフィルム映画がやる。
パリの1区~20区までをいろんな監督がいろんな俳優を使って恋物語を描いているらしいのだけど、ちょっと読んだだけでも、涙がこみあげてくるような感情が湧き上がった。。
猫沢さんもパリで見た時に大泣きしたらしい。きっと私も訳も無く泣くような気がしてならない。
またパリに行くことになったら、どういう感情なんだろうか?
あの狭い小さな町にまた戻り、小さな人間関係、意地悪な制度に揉まれるということを想像するだけで少し鳥肌が立つ。
でもまたあの絵画に出てきそうな夢のような街並みに溶け込み、美術館巡りやマイペースな時間を過ごせるかと想像するとふんわりした気分にもなる。w
言えるのは、たった2年足らずだったけど、自分の生活をした国は2つになったということだ。
少なくとも2つの国で過ごしたことのある経験は、これからの自分に大きく影響していくんだろう。
いつかまた行くかもしれないし、行かないかもしれない国、フランス。
私の人生に大きく関わってしまったことは否定できない。
これをプラスにできるかマイナスにするかは、、、これからの私次第。。。